ゼロ・グラビティ

ゼロ・グラビティ

感想

ヒトが本来生存できない場所−宇宙での漂流を描くサスペンス作品。

主な登場人物といえばサンドラ・ブロックとジョージ・クルーニーのみ。しかもサンドラ独りの場面が多くを占めます。

よってサンドラ演ずるライアンが直面する絶体絶命な事態の連続を観つつ心境を推し量るという、キャストが多い場合に必要な人間関係の把握、またカットバックなどの凝った手法を取ることなく時系列どおりシンプルに話が進んでいくので情報の整理に追われることなく、作品に身を委ねることとなります。

序盤でライアンが船外活動中に宇宙船から放たれてしまうのですが、空気のない無重力の世界でヒトがいかに無力かということを、成す術なく、くるくる回っていく様で思い知らされるようでした。

このシーンには割合からすればたっぷりの尺を割かれているのに、全体は90分の上映時間とコンパクトにまとめられ、作品から伝染した息苦しさに耐えるには丁度良い時間と感じました。

困難の中でタフさを培い、自らの意思で生きようとする事を選んだ女性の物語としてのストーリーが成立しています。

また、行きたくてもそうは行けない、そしてこの作品で行きたいとも思えなくなった宇宙を疑似体験できるような映像、通常は2Dで不足を感じないのですが、この作品では3Dで観ることでより楽しめると感じた久々の作品でした。

ジョージクルーニーの腹のくくり方が人間離れしてる、孤独な死を待ちながら

「ガンジス川を照らす太陽が素晴らしい」

宇宙から見た太陽に照らされるガンジス川は、それはそれは美しかろう。

死んでもいいと思える光景なのかも。