悪の法則

悪の法則

感想

手ぬるいホラー映画を観るよりは本作を鑑賞する方が、余程恐いのではないかと思います。

本作はリドリー・スコット監督作品ですが、トラウマになるシーンはわんさとあり、鑑賞後の後味の悪さも否めません。

ついブレード・ランナーやエイリアンが面白かったからと言って妙なタイミング+軽い気持ちで観ると、大変な嫌な思いをする可能性もあります。

だからと言って本作が面白くなかったかと言うと、そうではありません。

むしろ作品としては、非常に考えさせられる作品です。

何度も観返したいのですが、恐くてその勇気が出ません。

映画作品に激しい刺激を求める人には、おすすめの1本になるのではないかと思います。

タイトルは悪の法則ですが、個人的な感想は「悪の世界に、法則やルールはないな」です。

序盤から中盤にかけてはこれと言って表立って何かが起こる訳でも無く、ストーリーは淡々と進行するのですが、これが後半になってえらい事になっていくのが本作の特徴。

一見穏やかそうなシーンで、登場人物達が、主人公カウンセラーに対して語りかける言葉。

これらの言葉は皆彼に対しての警告であった!と気付く頃には時すでに遅し、といった感じでしょうか。

また何が起こって何がなされてどうなったと言う事が、具体的に説明しづらい作品でもあると思います。

結果よく分からないが、物凄いものを観たという漠然とした印象です。

如何にも、リドリー・スコット監督作品らしいなと思いました。

またこの作品はフェディリコ・フェリーニ監督の『悪魔の首飾り』に対してのオマージュなのかなと思う、キョーレツなシーンがあります。

フェリーニのこの作品自体がホラーですから、元ネタを思い出し二度恐い思いをする羽目に合いました。

とにかく真面目に生きようと思える作品です。